彼岸島

ワーナー・ブラザース公式サイト(音出ます)
 足立目当てで公開初日に見に行ったら他のお客がほとんど全員男子でした。平日日中に一人で行った仮面ライダーよりもアウェイ度が高いとはこれいかに……と思ったんだけど、見終わって納得した。ターゲット層とわたしに接点ないな(笑)。中綴じの青年誌読まないもんな。原作は未読。
 始まってすぐ思ったのが「ものすごく青年誌に連載してるマンガっぽい!」。見終わって思ったのが「尺足りなかったんだろうなー、でも長かったなー」、でした。最後の方のいろいろ端折りすぎ詰め込みすぎたカオス展開はある意味ですごかった。正直評価はそんなに高くないけど、日本人に流れるヤンキー魂が呼応するものはあった(笑)。
 これの前に見たのがアバターだったのもまずかったよな、あのCGと比べちゃ気の毒だ。
 

 原作を知ってる友達から「吸血鬼もの。割と血とか飛び散る」程度の話だけ聞いてて、ホラーもスプラッタもあんまり得意じゃないんだけどなあと思いながら見ましたが、いやー……得意不得意というか、ギャグとホラーって紙一重だな〜(笑)。でもそういえばバイオハザードも初めて見たとき大笑いしたのでわたしの感覚がおかしいのかもしれませんが。吸血鬼を完全に殺すためには頭(脳?)を破壊しなければならないらしく、しょっぱなから鐘撞き棒みたいな丸太みたいなもんで頭を潰すシーンがありますが、血糊の色が薄い?のかそんなにグロくは感じなかったなあ。実写で描くことで怖さが薄れてるんじゃないだろうかという感じはあちこちで受けたので、きっと原作は怖いんだと思う。寝られなくなりそうだから読みたくない。
 ホラーは得意じゃないのであまり見てるわけじゃないけど、邦画のホラーは「描かないこと」で想像をかきたてて怖がらせる引き算の恐怖表現は得意だけど、化け物なんかを「見せる」足し算の恐怖表現はあんまり上手くないのかなぁという気がする。あと個人的に吸血鬼のボスのビジュアルが好みじゃなかった……山本/耕治は嫌いじゃないけど耽美な妖怪変化の類は人外の美しさであってほしい、というわがまま。まあこれは好みによるところです。しかし身長十分高いはずなのになんで小太りに見えちゃったのかなあ。わからん。
 ワイヤーアクション取り入れた殺陣はなかなかおもしろかった。武器が日本刀ってのも見栄えがしていいね。
 キャストはがんばってた、それはすごくわかった。血糊まみれ泥まみれで山ん中で大変だったろうなー。主演男子の顔がとても好みでよかった。正統派の美形さんだよね。そして足立さんはかわいかった。ひたすら足立かわいいよ足立、で怖がるどころじゃなかったのかもしれない(笑)。