D-STAGE「ヴェニスの商人」マチネ

 自慢じゃないけど基礎教養には不安しかないもので、シェイクスピア作品くらい有名なお話でも筋書きをほとんど知らなかったりします。たまに読んでみようと思うんだけどどうも戯曲が苦手でなー。
 そんなわけでヴェニスの商人についてもほとんどなにも知らん状態でしたが、同行のKさんによると台詞等はかなり原典に忠実だったそうです。これ台詞覚えるの大変だったろうな〜と思いました、いや相手はプロだから、プロ(笑)。*1
 オールメイルも大丈夫かと思ったけど、ちゃんと普通に面白かったよ〜。「いやぁ、脚本と演出って大事だね!!」というあったりまえのことを改めて思いました。そして碓井のポーシャはどSだったっていうか碓井こわいw最強すぎてこわいwwピンクのドレスがよくお似合いなのに誰よりも最強ww裁判シーンの容赦の無さは原典がそうだとはいえポーシャちゃんそこまでしなくても…!(笑)
 足立ネリッサは設定的にはポーシャよりちょっと年上くらいでまだお嬢さんの年齢層なんじゃないかと推測しますが、ハイミスにしか見えんかったね(笑)。結い髪がロッテンマイヤーさんを彷彿とさせて愉快でした。素行悪いけどな!タバコスッパー吸ってるけどな!柳ジェシカの女の子っぷりは言うに及ばずだ。ボブヅラ似合う。めんこい。
 毎度のことだが俺たちの加治の貫録は留まることを知らんな!!あれが年下…ぴっちぴち20代…。三十路な和田のまーくんと同年代でも全然違和感ないよな〜。味のある役者への道、順調に歩め。立派に歩んでると思うけど。
 あと鈴木さんは相変わらずイケメンなのに若干残念というかなんというか、もうちょっとかっこつけてもいいのよっていうか(笑)、いやそこがいいところなんだけど。役柄でもあるし。そういや実家は大丈夫だったのかな、岩手産。


 観終わって感想が「一神教怖ぇよ!!」だったわけですが(笑)、ヴェニスの商人のお話自体は喜劇なんですね。確かにドタバタコメディ要素はあったけど、結構今回の脚本は人種差別?宗教差別?(強欲で身を滅ぼすシャイロックユダヤ人)を批判する面が強いような気がしたぞ。ラストシーン。でも例によって基礎教養が足りないのでキリスト教徒とユダヤ人の間になにがあったか知らないので、現代の日本人の目線で観るからそういう印象が強かっただけかもしれない。もやっと曖昧に生きていたいので、絶対の善VS絶対の悪みたいな構図がどうも居心地悪いんだよな〜。

*1:しょうがないじゃんいまだにテニミュの印象引きずってるんだもんw